【セット割の特典で選ぶ】
 乗り替えることで、ガソリン代やスマホ代など、同社の販売する他のサービスの料金が割引になる“セット割”もある。自分が普段よく使う、電気料金以外のお金が割引になれば、トータルの生活コストが下がってお得になる仕組み。家計全体を見直すきっかけにもなる。

《たとえばこんなプラン》
■ENEOSでんき
 ENEOSカードで電気料を払うとガソリン代などが値引きに。

■auでんき
 auサービスとセットで電気料に応じて1~5%キャッシュバック。

◆電力自由化 今後の展開は?

 プランを発表していない「丸紅新電力」など、風力などの自然エネルギーを主力とする会社もあり、今の電力業界勢力図が覆るような新プランが登場する可能性は大きい。また、東京電力は、割安な追加プランを打ち出しており、このように、競合会社の出方を見ながら、調整する会社も出てきている。さらにこんな動きも。資源エネルギー庁の山口真吾さんはこう話す。

「地域の中小企業や自治体などが主導し、地産地消型と訴求して電力を販売する計画もあります」

 また、これまでも、電気料金をクレジットカードで支払うと、カードのポイントが貯まるお得な仕組みはあったが、今後も、前出の東急カードのように、クレジットカードとの併用でさらにポイントが貯まるような追加プランなども期待できる。4月以降も目が離せない。

 しかし、こんな落とし穴もある。プラン条件の中に、「2年契約が前提」など、契約期間にしばりがあり、期間内に解約すると違約金が発生するものも多い。今後も魅力的なプランが登場する可能性が高いので、今契約するなら長期契約は避けた方がいい。

 また、集合住宅では、1棟でまとめて電力会社と契約しているケースも。この場合、個人単位での乗り替えは難しい。ただし1戸ごとに「検針票」が届いていれば、戸別契約なので乗り替え可能。

 乗り替え手続きに便乗した悪質な営業や不要な工事を高額で行うなどの詐欺が増える可能性も。工事は不要、スマートメーターの設置は無料と覚えておいて。あやしいと思ったら、資源エネルギー庁の公式サイトに登録されている小売電気事業者かどうか確認しよう。

※女性セブン2016年3月3日号

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