実は今年1月3日にも中国海警局の海洋監視船4隻が、尖閣周辺を航行しているのが海上保安庁によって確認されており、そのうちの1隻が前述した海警31241であることが分かっている。
気になるのは、その航行能力や攻撃能力だ。これら4隻の同型のフリゲート艦は全長111.7m、幅12.1mで排水量は2250t。3連装艦対艦ミサイル発射装置2基、6連装艦対空ミサイル発射装置1基、100mm連装砲1基、37mm連装機関砲4基、さらに6連装対潜ロケット砲2基、魚雷発射装置6基などを装備。加えて、対潜ヘリ1機が搭載されていた。
【PROFILE】1956年生まれ。東京外国語大学中国語学科卒業。産経新聞外信部記者、香港支局長、米ハーバード大学でニーマン特別ジャーナリズム研究員等を経て、2010年に退社し、フリーに。『中国共産党に消された人々』、「芽沢勤」のペンネームで『習近平の正体』(いずれも小学館刊)など著書多数。近著に『習近平の「反日」作戦』(小学館刊)。
※SAPIO2016年3月号