国内

自民党2012年問題「イケメンならOK」の大量当選の代償

自民党「2012年問題」の筆頭、宮崎元議員

 安倍政権が頭を痛める問題。それはマイナス金利でもアベノミクスの失敗でも、妻のあれこれでもない。「2012年問題」だ。昨年から世間を騒がせ、私たちを失笑させた3人の自民党議員を思い出してほしい。

 まずは昨年3月、妻子持ちの門博文衆議院議員(50才)との不倫が発覚し、“路チュー”の現場を撮られたばかりか、その後入院した禁煙の病室でたばこを吸っていたのがバレて謝罪した、中川郁子衆議院議員(57才)。スクープした週刊誌に直撃され、「私はもっと美人」などと訳のわからない否定をしたのと相まって大きな騒ぎとなった。

 昨年8月に自民党を離党した武藤貴也衆議院議員(36才)は、未公開株を巡る金銭トラブルが発覚し、未成年男性の買春疑惑まで報じられた。

 そして、今年2月に議員辞職した宮崎謙介元衆議院議員(35才)は記憶に新しい。“育休取得”を宣言しながら、出産のため妻が入院している隙に自宅マンションに元タレントを連れ込み、ぬけぬけと不倫。1日に400回も彼女にLINEをしていたり、記者会見では、他の女性の存在も堂々と認める“ゲス”っぷりを披露した。

 もはや政治家としてより、人としてどうなのか? という3人に共通するのが、「2012年衆議院議員総選挙当選組」だということ。

 2012年の総選挙では、民主党から自民党へと政権交代が起きて、自民党は119から294へ大幅に議席を増やした。その“混乱期”に大量当選した議員のなかに、“問題児”が交じっていたというわけだ。セクハラ野次や報道規制発言で問題になった大西英男衆議院議員(69才)も、共産党に「テロ党」と野次を飛ばした山田賢司衆議院議員(49才)も、もれなく2012年組。政治評論家の有馬晴海さんは、大きな原因は2012年の「大量当選」にあると指摘する。

「2009年の衆院選で300超議席を獲得し政権を担った民主党ですが、2012年の選挙では政権担当能力を問われ、今度は自民党が300議席に迫る大勝でした。ところが自民党は、2009年に落選した議員が引退したり、野党だったため有望な立候補希望者が集まらず、広く一般公募での人材発掘を行いました。公募での候補者決定は、経歴と面接によるところが大きく、有名大学出身で見栄えのする人が選ばれがちです。さらに、イケメンや美人だったり、もっともらしい職歴があれば、なお有利になります。自民党の追い風にのって、政治経験もなく、人物の査定もしっかりしていない無名の人たちが大量に当選しました」

※女性セブン2016年3月17日号

関連キーワード

トピックス

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン