ビジネス

ゼロ金利で注目 正しい「タンス預金」の方法

メガバンクの普通預金金利は限りなくゼロに近づいた

 メガバンクの普通預金金利が年0.001%と限りなくゼロに近づいた今、「銀行に預けていても仕方ない」とタンス預金用に金庫を買い求める人が増えている。しかし、自宅で安全に現金を保管するのは簡単ではない。正しい「タンス預金」の方法をお教えしよう。

 現金を守ってくれる金庫はどう選べばいいのか。日本アイ・エス・ケイの鋼製品事業部の担当者がいう。

「注意したいのは鍵を使わずハリガネなどで開けてしまうピッキング行為。その対策として、指紋認証で解錠する金庫が人気です。そもそも鍵穴がないので、絶対にピッキングできない。また、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを鍵として設定できる金庫もあります」

 ホームセンターの島忠ホームズで売れ筋なのが、アメリカに本社を置くセントリー社の金庫だ。こちらは災害に強い。

「人気の耐火耐水モデルは、1093度で20分間急加熱する爆発テストをクリアしているので、大規模な火災にも対応できます。水害に対しても水深20センチの水槽に24時間沈める耐水テストをクリア。セキュリティに関心の高いアメリカの規格をクリアした心強い金庫で、価格は7万8000円(税別)~です」(セントリー日本広報担当者)

 ただし、「金庫が売れるほど泥棒に狙われやすくなる。金庫の置き場所には工夫が必要です」と指摘するのは、防犯ジャーナリストの梅本正行氏だ。

「人目につかないところに置くのは当然ですが、脚立を使わなければ手の届かない場所など、泥棒にとって手間のかかる場所に保管したほうがいい。

 一般的な家庭のドア枠は約90センチですので、持ち出せないように金庫の底に幅90センチ以上の鉄板を溶接してしまうのも手です」

 最近では、「自宅に眠っている現金を運用しませんか?」と言葉巧みに忍び寄る“タンス預金詐欺”なる犯罪も起きているという。自宅での現金管理は気軽ではないようだ。

※週刊ポスト2016年3月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
理論派として評価されていた桑田真澄二軍監督
《巨人・桑田真澄二軍監督“追放”のなぜ》阿部監督ラストイヤーに“次期監督候補”が退団する「複雑なチーム内力学」 ポスト阿部候補は原辰徳氏、高橋由伸氏、松井秀喜氏の3人に絞られる
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン