中国のインターネット上で話題になった人物のランキングがこのたび発表された。ナンバー1に選ばれたのは、中国の長者番付ナンバー1の大連万達集団(ワンダ・グループ)の王健林・会長の息子である王思聡氏である。
思聡氏はペットの犬の前足に最新式の「iウォッチ」を2つ着けるなどの行動が物議を醸すなど、そのお騒がせぶりから、「王権林会長の唯一悩みの種」と伝えられるなど、中国内では常に話題を呼んでいる。中国のIT関連誌「互聯網週刊」が発表した。
思聡氏は1988年生まれの28歳で、総資産は40億元(約700億円)といわれる。王氏と結婚すれば「一生安泰なので、誰もが憧れる」という意味で、「国民の夫」の愛称で知られる。
とはいえ、小さいころから「思うことはすべて叶い、苦労をしたことはない」などといわれるだけに、その言動は驚きを通り越して、常識外れであることが多い。
たとえば、「付き合う相手に金があるかどうかは関係ない。どちらにしても、自分より金を持っている人間はいないから」と発言したり、「恋人選びで最も重視するのはカラダだ」などと言い切る。
このような発言を1200万人ものフォロワーを持つ自身の微博(ウェイボ)でツイートするなどして、そのお騒がせぶりが際立っており、世間の非難を浴びている。
また、ある女性が昨年、ワンダ・グループが経営する映画館で頼んだポップコーンが容器の8割しか入っていなかったと書き込むと、書き込みを見つけた王思聡氏が「一生涯、ポップコーンをタダにします。文句言われたら、映画館のマネージャーから私に直接電話をかけさせて」と請け合い大きな話題になった。
実際、映画館のマネージャーからその女性に連絡があり、本当に「ポップコーン生涯無料」が約束されたという後日談が伝えられており、王氏の伝説に一つ加わっている。
ただ、書き込みの中には「金の力だけに頼り、頭の中身は空っぽ」などの批判もあり、若いころから苦労して世界有数の不動産デベロッパーに成り上がった立志伝中の人物である父・健林氏とは「父子ながら、まったく対照的な人物」との指摘もなされている。