とはいえ、去年と同じ柄物を着ても新しくは見えないので、あえておすすめするならば、ストライプでしょうか。ボーダーは比較的にどなたでも似合うのですが、実は大きな落とし穴があるんです。
ボーダーのイメージって、家庭用洗剤のCMに象徴されるような、清潔感とかカジュアル感、素朴さにあります。具体的には優しいママを連想させるような爽やかさ。優しいママは確かに素敵なのですが、実際に「ママ」と呼ばれていたのは、正直言って、結構遠い昔のお話です。
ラガーシャツを思い浮かべるとわかりやすいと思いますが、ボーダーってそもそもすごく健康的でスポーティー、男前なアイテムなんです。
ボーダーのカットソーにチノパンを合わせたようなスタイルは、“公園デビュー”を飾った時代、ママ友さんたちからの好感度を上げるためには役に立ったのでしょうが、マダムな世代には、今さらなコーディネートでしょう。
ですからマダムがボーダーを取り入れるなら、3色以上のマルチカラーやランダムな幅のもの。プレーンなタイプのボーダーなら、ジャケットやスプリングコートのインナーとして活用するのが正解。つまり、“エレガント仕様のボーダー”にすべきなんです。
一方、ストライプは、ボーダーと比較するとグッとシャープで知的な印象になります。2時間ドラマで事件を解決する人はたいてい、シャツを着ているでしょ? ストライプでなくても、襟の付いたもの全般、つまりシャツやラウンドカラー(丸襟)、ボウタイのブラウスも◎。襟があると首のしわが隠れるし、顔の表情が明るく見えますよ。この春はハイネックをシャツやブラウスにチェンジして、若々しく着映えましょう!
オバさん、万歳!
※女性セブン2016年3月31・4月7日号