●『レイトボトルド デラウェア 2014』1927円(島之内フジマル醸造所)
甘みの強い食用ぶどうデラウェアを使用した日常飲み用のワイン。「ぶどうジュースを思わせる飲みやすさ。アプリコットや桃などのアロマがある。糖度が高いので食前酒として愉しむか、塩味のきいたカナッペなどに合いそう」
●『ナナツモリ ピノノワール 2013』3996円(ドメーヌタカヒコ)
生産者の曽我貴彦氏は、濃くてインパクトのあるワインよりも、じわじわと口の中に広がっていく“和食のだしのような旨み”を追求している。「とても淡い。ブルゴーニュのピノ・ノワールとは異なる、独自のニュアンス」
●『ミエ・イケノ 月香 シャルドネ 2014』5940円(ドメーヌミエ・イケノ)
仏・モンペリエ大学でワイン醸造の国家資格を取得した女性醸造家が造る。「飲み始めは、はちみつやりんごなどのニュアンスを感じるが、時間がたつとグリルしたパンの香りに変化していく。ワインを飲む、純粋な愉しみがある」
●『菊鹿シャルドネ 樽熟成 2013』3600円(熊本ワイン)
熊本・山鹿市の菊鹿町の畑のぶどうを使用。複数の農家が高度の違う畑でそれぞれ個性あるシャルドネを生産しており、それをブレンドしている。「レモンのような味で爽快な飲み心地です。樽の香りも感じられますね」
●『ルバイヤート甲州シュール・リー 2014』1944円(丸藤葡萄酒)
老舗ワイナリー丸藤葡萄酒が醸造。日本固有の伝統的ワイン用ぶどうである甲州を使用する。「ハンガリーのトカイワイン(貴腐ワイン)を思わせる味わい。ヨーロッパにはない、日本ワインのパワーが感じられる」
*価格は編集部調べ。売り切れて入手できない銘柄もあります
※週刊ポスト2016年4月29日号