予約サイトの利用法にも留意したい。「楽天トラベル」や「じゃらん」といった、多くの人々が利用する予約サイトは、提供するホテル数やプランも多いが人気も高い。あまり知られていないマイナーな予約サイトであれば、意外に空室がゲットできることがある。

 また、このところ充実ぶりに目を見張るのが「旅行比較サイト」。たとえば、「Travel.jp」では、約20の予約サイトと公式の宿泊プラン約410万件を網羅。マイナーサイトを探すのにも利用できるし、格安でお得な宿泊プランをまとめて検索、比較できるので利用価値が高い。旅行初心者のスムースな旅に資するような情報提供も秀逸だ。

 直前の予約で効くテクニックとしては、“キャンセル狙い”がある。ホテルのキャンセル料は3日前から発生するケースが多く、予定していた旅行を諦めた人々が4日前辺りからキャンセルするケースが多いので、このタイミングで予約サイトを一度チェックすることをおすすめする。

 当日のキャンセルは、チェックイン時刻の午後3時前後に多いと言われる。当日の昼過ぎくらいから予約サイトをチェックしてみよう。しかし、当日キャンセルはネットには出されないことも多いので、ホテルへ直接電話で確認してみるのもアリだ。電話で予約ができたという成功例は多い。

 ホテル経営から考えれば、満室なのに問い合わせの電話ばかりかかってくるのは非効率的とも言えるだろう。一方、利用者からすれば、料金・稼働共に安定感ある客室提供が望めないのであれば、相応の手段を講じようとするのは当然だ。

 せっかくのゴールデンウィーク。どこも空いていないと諦める前に、ちょっとしたテクニックでホテル予約ができれば楽しい休日になるかもしれない。予定していなかった思いがけない旅も楽しいものだ。

●写真提供/瀧澤信秋(ロイヤルオークホテル)

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