第2次安倍政権の誕生後、昭恵さんはフェイスブックで脱原発を主張したり、東北沿岸部の高さ14.7mの防潮堤建設に異を唱えるなど、独自の活動を続けている。これまでと違うファーストレディー像を求める昭恵さんは一部から批判を受けながらも発信を続けている。
「10年前の第一次安倍政権時代に発信したらさらに厳しいご指摘をいただいたかもしれないですが、今は女性が前に出て発信していい時代になりつつあります。2回目があると思っておりませんでしたので、天命と信じて私にできることをしようと心がけています。“もっと総理夫人らしく”とも言われることもありますが、私は別に怖いものもなく、言うべきことは言おうと考えております。
上り調子が終わって成熟した社会に変わる時は、多様な意見が取り入れられるべきですし、新しい社会をつくるうえで、女性の能力を充分に発揮していただきたいと思います」(昭恵さん)
──「日本死ね!!!」というブログは政府への絶望を綴ったものです。あのブログについてどう思いますか。
「“日本死ね!!!”のお母さんは憤りをどこへ届けてよいかわからず、追いつめられて匿名ブログで発信されたのかもしれません。でも本当は、あの声を政治家がきちんと受け止めていれば、と思いました。有権者の声を聞かない政治家は議員として失格だと思いますので、政治家の事務所に連絡してどんどん陳情していただきたいと思います。
国会議員のハードルが高ければ、都議会や区議会、市議会や町議会など、地元と密接につながっている人に声をかけてほしいです。主人の事務所も後援会とは密接につながっていて、そこからの声が上がってきます。今はホームページなどもあり、昔よりアクセスしやすいはずです」(昭恵さん)
撮影■玉井幹郎
※女性セブン2016年5月12・19日号