会には、大橋さんを慕って全国や海外から少なくとも100人、多いときで200人が集まりました。交流があった著名人や編集者だけでなく、一緒に記事を作っている地方に在住のライターも参加しました。

 ライターはみんな大橋さんファンで、大橋さんもとてもかわいがっていたの。だから、編集者も社員も家族なら、ライターも家族。大家族ですね。子供のときにお父さまを亡くされて家長になった大橋さんですが、社長になってからも同じように家族を作って家長になったわけです。

 家族といえば、『家族という病』(幻冬舎新書)の反響があまりに大きく、続編『家族という病2』を4月に出しました。私もあんなに売れると夢にも思っていませんでした。

 今まで人にしゃべったことのない自分の家庭環境や、つらいことも覚悟して書いたので、“うちもそうなのよ”という感じで人の心を掴んだのでしょう。

 家族は美しいものであるという幻想に苦しめられている人は多いと思います。家族の姿は人それぞれです。100の家族がいれば100通りの家族がいるのに、“家族は温かいもの”というイメージを持ち、“みんな同じでなければいけない”と思い込んでしまう。

 人に個性があれば、その集まりである家族にも個性があるのが当たり前。なのに、人と比べて、“うちは特殊じゃないか”“恥ずかしくないか”と考え、いい家族を装ってしまう。だから、家族に対しての不満がどんどん大きくなって、ある日突然爆発してしまうのです。

 大切なのは、もう一度自分たちの個々を見つめ直して、家族を見つめ直すこと。 “お父さん”“お母さん”“子供”といった名前がない役割ではなく “○○さん”という一人の人間として理解すること。それが家族とつながる方法です。

※女性セブン2016年6月2日号

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