市販されているサーキュレーターの消費電力は製品によって異なり、6畳間タイプのもので3~40wと幅広い(価格の高い製品ほど消費電力は低い傾向にある。価格帯は約3000~1万7000円)。つまり、中にはより電力を消費するだけのサーキュレーターもあるのだ。節電を目的に使用する際には、消費電力の確認が必要だ。冷気が拡散されるよう、サーキュレーターはエアコンの対面に設置し、エアコンに向け風を送り出すとよい。
では、サーキュレーター導入の減価償却期間はどれくらいか。
省エネルギーセンターの実測調査によれば、夏期(6月2日~9月21日までの112日間)にエアコンの設定温度を1℃上げることで816円の節約になるという(1日9時間利用の場合)。サーキュレーターを動かす電気代も考慮すると、15wタイプの製品なら4年ほどで元が取れる計算だ。
扇風機で代用も可能だ。最近発売されているものの多くは30w以下で、サーキュレーション機能を売りにしているものも多い。
※週刊ポスト2016年7月15日号