国内

植松容疑者の犯行予告代筆断った友「本当に実行するとは…」

植松聖容疑者の素顔とは(Twitterより)

 7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」を襲った植松聖容疑者(26)は、たった1人で死者19人、重軽傷者26人(7月28日現在)を数える大量殺戮事件を起こした。

「明るくて挨拶もしっかりする好青年」(近隣住民)といった声もある植松が最初に刺青をいれたのは大学3年生の時、左胸に彫った「金魚」だったという。当の彫り師の述懐だ。

「店にやって来るなり“将来が不安で、何かを変えるきっかけにしたい”と話し始めた。その日のうちにいれられる図柄の中から、彼が選んだのが『金魚』だった。事件後の報道を見て、金魚のワンポイントから本格的な和彫りが加わっていたので驚いた」

 その刺青が、男を変えた。植松の「殺人思想」に大きな影響を及ぼしたと見られるのが、勤務していた「やまゆり園」を退職するまでの「空白の4か月」だ。

 2014年末から月に数回の頻度で更新されていた植松のツイッターを見ると、友人との食事などを楽し気に紹介するものが大半だった。しかし、昨年10月29日の〈心技体の充実。これを目標に生きよう〉というツイートを最後に一時中断。

 今年2月12日、〈正しいかどうか分からないが、行動あるのみ〉という意味深な発言でツイートが約4か月ぶりに再開された。

 2月14日に植松は衆議院議長公邸に〈私の目標は重度障害者が安楽死できる世界〉、〈私は障害者総勢470名を抹殺することができます〉などと記した手紙を持参している。その中には〈職員の少ない夜勤に決行致します(中略)職員は絶対に傷つけず、速やかに作戦を実行します〉と犯行予告と取れる内容も含まれていた。

 この手紙の代筆を頼まれた人物がいる。植松の親友である。彼は植松を「サト君」と呼ぶ。

「今年1月、サト君から“お前にしか頼めないことだ。字が下手な俺の代わりに書いてくれ”と電話で依頼されました。“障害者の大量殺戮計画だ”というので、最初は冗談だと思いました。でもサト君は“本気だ”という。

“本当にやったら、お前、人生終わるぞ”と諭したのですが、“俺の人生だからいいだろ?”と全く動じなかった。昔はそんな危ない奴じゃなく、刺青をいれた当初も“ファッションだよ”って笑ってたくらい。もちろん代筆は断わりましたが、まさか本当に実行するなんて……」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン
イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
《小室圭さんに私の裁判弁護を依頼します》眞子さんの“後見人”イセ食品元会長が告白、夫妻のアパートで食事した際に気になった「夫としての資質」
週刊ポスト
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン