手紙を届けた5日後には〈会社は自主退職、このまま逮捕されるかも…〉と投稿。4か月前とは明らかに雰囲気の異なる文面は、植松の変化を物語っていた。
東京・日野市の団地で一人っ子として生まれた植松は、生後すぐに神奈川県相模原市にある現在の実家に移り住んだ。小学校の図工の教師をしていた父親の影響か、「幼少の頃から父親と同じ小学校の先生を目指していた」(近隣住民)という。
地元の公立中学を出た後、八王子市内にある私立高校の調理科に進学。部活のバスケットボールに熱心に打ち込む姿が近隣や学内で目撃されている。
卒業後は都内の私立大学に現役で入学。小学校の教職課程を履修し、母校で教育実習も経験した。私生活では“普通の学生”らしく青春を謳歌していたという。
※週刊ポスト2016年8月12日号