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リオの治安 ブラジル人・日本人双方の視点から見た危険性

 いよいよオリンピックが開幕。リオデジャネイロは、その治安の悪さばかりがテレビなどで報道されている。2015年のリオでの強盗発生件数は8万1740件。市民の80人に1人が強盗被害に遭った計算となる。『バイキング』(フジテレビ系)などに出演する、ブラジル出身のタレント・シモネさん(37才)が、治安事情を明かす。

「ひったくりが特に狙うのは、スマートフォンです。『もしもし』って言っている間に盗られちゃう。スマホは、ブラジルでは高級品です。一般的なサラリーマンの給料1か月分くらいの価値があります。ブランドものや貴金属を身につけるのも要注意ですね。母はある日、自分が血だらけになっていてびっくりしたそう。理由は、ピアスをあっという間に盗られたから。右耳の耳たぶが裂けていたんです。ブラジルでは一般家庭で、防弾の車が売れているそうです。日本では考えられないですよね。

 ただ、危険な地域はハッキリしているので、ブラジルという国全体が治安が悪いというイメージは持ってほしくないですね」

 とにかく日本とはかなり文化が違うリオ。『リオデジャネイロという生き方 不安も悩みも笑顔に変える「幸福の個人技」』(双葉社)の共著者で、50回近くリオを訪れたという音楽プロデューサーの中原仁さんがブラジル体験を話してくれた。

「リオで生まれ育った“リオっ子”のことをカリオカといいます。東京でいう“江戸っ子”のようなものですね。カリオカの気質は、大らかで人懐っこい。リオでタクシーに乗ると、陽気に話しかけてくる運転手が多いです。

 食べ物は、魚介類より肉が安くておいしい。肉好きにとっては天国ですよ。驚くほどの量が出てきます。岩塩で焼き上げるステーキは、シンプルでおいしいですよ。

 また、治安が悪いといわれますが、ぼくはスリに遭ったことも、怖い目に遭ったこともありません。海外に行ったらどこに行っても、日本より治安が悪いのは大前提だと認識して、いろんなところで気をつけます。たとえば、外に出るときは時計や指輪は外す、人通りの少ないところはいかない、日が暮れて夜になったら一人で出歩かない、宿の前からタクシーを利用する。そうやって、自分で自分の身を守るのが大事です」

※女性セブン2016年8月18・25日号

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