ライフ

「インプラントがうまい」と自慢する歯医者は大間違い

三好デンタルオフィス・代表の三好龍治氏

 これまで『週刊ポスト』では、ジャーナリスト・岩澤倫彦氏による歯科治療のタブーに斬り込むシリーズ記事を度々掲載してきたが、全国の歯科医たちから賛否両論が噴出している。

 そこで今回は、編集部や筆者に意見を寄せた、あるいはネット上で記事の批評を掲載していた歯科医を緊急取材。論争テーマへの率直な意見と、歯科業界の実状を本音で語ってもらった。それによって、見えてきた問題の核心とは──。ここでは高額治療で知られるインプラントについての見解を聞こう。

 その前に、今回、本シリーズへの見解を聞いた歯科医を紹介する。

 東京の小林優氏(村岡歯科医院・院長)は、歯を残す決め手となる根管治療のエキスパート。最新鋭のマイクロスコープなどを駆使、海外の歯科医との交流も深い。記事の主旨に一定の理解を示しつつも「歯科医の多くが、一生懸命にやりたくてもできないほど追い詰められている時代」と語る。

 広島の三好龍治氏(三好デンタルオフィス・代表)は、自分自身が受けたい治療を目指した完全自由診療のクリニックを経営する。「かなり正確なことが書かれています。歯科医療、歯科医師に対する不信感が爆発する日が近いと感じます」と連載記事を評す。

 * * *
 低く抑えられた診療報酬、歯科医の過剰状態という悪条件が重なり、歯科医院の経営は厳しい時代になっている。こうした中で目立つようになってきたのが、「格安」を売りにしたインプラントセンターの存在だ。

 東京・京橋でクリニックを経営する小林氏は意外な事実を証言した。

「私のクリニックに来ている患者で、インプラント治療を受けて経過のよい人は一度も見たことがありません。レントゲンには必ずインプラント歯周炎などが確認できます。

 ある女性患者は某インプラント学会の理事であり認定医の歯科医に手術を受けましたが、インプラント義歯が外れてしまう。それを相談しても、取り合ってもらえないそうです。

 別の患者は、義歯とインプラントの接着セメントが歯茎まではみ出して、歯肉炎になっていました。

 それに人間の歯と顎の骨の間には、歯根膜というクッションのような層があります。しかしインプラントはチタン製ボルトを直接骨に打ち込むので、噛んだ時の強い衝撃をそのまま受けることになります。インプラント治療は完成された治療技術とはいえないと思います」

関連キーワード

関連記事

トピックス

千鳥の2人が笑いに変えてくれる安心感
冠番組6本の千鳥、ゴールデン3本はフジ「実力だけじゃない」その理由
NEWSポストセブン
上白石萌歌の入浴シーンでSNSが騒ぎに
『ちむどんどん』上白石萌歌、川口春奈の入浴シーン炎上に「騒ぎすぎでは」の指摘
NEWSポストセブン
えなりかずき「俳優業ゼロ」泉ピン子の逆鱗に触れテレビ出演激減の今を尋ねた
えなりかずき「俳優業ゼロ」泉ピン子の逆鱗に触れテレビ出演激減の今を尋ねた
NEWSポストセブン
●1999年 女性セブン特写
上島竜兵さん「トークが上手くなったら終わり」リアクション芸人が残した名言
女性セブン
こちらに向かってポーズをとる田口容疑者(田口容疑者のインスタグラムより)
誤送金問題で逮捕の田口容疑者 犯行動機に潜む「授かり効果」
NEWSポストセブン
北斗晶の長男が結婚、相手はレスラー
北斗晶、長男の妻となった女子プロレスラー門倉凛に「彼女の勇気を買うね」
女性セブン
照ノ富士の一人横綱より深刻 大相撲「一人立行司」7年の異常事態
照ノ富士の一人横綱より深刻 大相撲「一人立行司」7年の異常事態
NEWSポストセブン
眞子さん
眞子さんに近づくメトロポリタン美術館 狙いは皇室に受け継がれた貴重な美術品か
女性セブン
三浦百恵さんはキルトを続ける
三浦百恵さん 三浦友和とのキューピッドだった「芸能界の父」と最後の別れ
女性セブン
こちらに向かってポーズをとる田口容疑者(田口容疑者のインスタグラムより)
【不運すぎる真実】4630万円問題「なぜ463世帯の中で田口翔容疑者だったか」副町長が明かした背景(前編)
NEWSポストセブン
渋谷で行われたロシアによるウクライナ侵攻に抗議するパレードで、戦争反対を訴えるロシア人女性。数千人のさまざまな国籍や年代の人が参加した(時事通信フォト)
ロシアや東欧出身の女性たちが日本で「理不尽」に直面することが増えている
NEWSポストセブン
パチンコ店で浅田舞が目撃された
浅田真央宅に身を寄せる姉・浅田舞 GWゾロ目の日に朝イチからパチンコ店
女性セブン