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2016.08.25 11:00 週刊ポスト
正しいインプラント治療を行なう歯科医を見分ける術

おざわ歯科医院/高度インプラントセンターの小澤俊文氏
東京練馬の小澤俊文氏(おざわ歯科医院/高度インプラントセンター)の元には、都内各所からインプラント(人工歯根)のセカンドオピニオンを求めて患者が訪れる。小澤氏は患者の承諾を得て、筆者に事情を教えてくれた。
「この患者は、レントゲン画像に白く写っている上顎前歯4本のうち、中央右の歯に被せているクラウンが外れて、他院を受診しました。そこの歯科医は『歯の根管に問題があるので、抜歯してインプラントにしましょう』と言ったそうです。
しかし、患者がインプラントに対して不安を感じていますし、問題の歯の両隣がすでに治療で削られているので、ブリッジをまず提案すべきでしょう」
本誌は以前にブリッジ治療は両隣の歯を大きく削るため、「歯を失う負の連鎖に繋がる」と指摘したが、これは両隣が健康な状態の歯の場合である。
過去の治療で両隣の歯がすでに削られている患者には、インプラントよりもブリッジのほうが、身体や家計に負担は少ないと考えるのが妥当だろう。
小澤氏は、他院のインプラント治療失敗の後始末で撤去したインプラントを見せてくれた。その中には、ネジ部分に灰色のコーティングがされたインプラントが目立つ。
「それは現在でも販売されている日本メーカーA社のワンピースタイプです。安さが最大の売りですが、構造的に問題があるので、私は使用しません」(小澤氏)
日本のインプラント治療の先駆者で、多くの歯科医から尊敬を集める小宮山彌太郎氏(ブローネマルク・オッセオインテグレーション・センター院長)も、こうしたワンピースタイプについては構造に問題があり、インプラント治療が失敗する要因になると指摘した。
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