芸能

北島マヤ役の貫地谷しほり、どれだけ叩かれるかと怖かった

約2年ぶりに再演の『ガラスの仮面』に出演する貫地谷しほり

 2014年の舞台化に続いて、約2年ぶりに同じキャストで脚本を新たに再演する『ガラスの仮面』。

 誰もがその名を知る不朽の名作漫画が原作となれば、演じるプレッシャーは相当なはず。天才的な演劇少女のヒロイン・北島マヤ役に、再び挑戦する貫地谷しほりの胸のうちとは?

――再演の話はいつごろからありましたか?

「実は初演の上演中から、再演をやりたいという話が出ていたので、ついにきたか! と(笑い)」

――原作は幅広い世代に支持されている名作ですが、北島マヤを演じることへの心境は?

「本当にイヤでした(笑い)。原作ファンのかたが多い作品でみなさんが北島マヤというキャラクターに思い入れが強いので、私はどれだけ叩かれるんだろうと思って怖かったんです。でも、原作者の美内先生が自由に演じてくださいと背中を押してくださったので、そこから吹っ切れました」

――『ガラスの仮面』にまつわる、ご自身の思い出はありますか?

「演劇を習い始めた高校生の時に初めて読んだんですけど、なんて過酷な世界なんだろうってすごく衝撃を受けて。仕事を始めてからも、バイブル的な感じでヒントをもらえる作品ですね」

――脚本も新たになり、再演ならではの緊張はありますか?

「あります! 初演では原作49巻の中から、名場面を抜粋してぎゅっと詰め込んでいたんです。たとえば泥まんじゅうを食べて、もう一度演劇に目覚めていくように、マヤの奇想天外で天才的な部分が描かれているシーンがいろいろあった。再演ではそういうシーンがなくなったので、逆にかなりハードルが高くなりました」

――新しい脚本の見どころは?

「初演で演じた劇中劇の『ふたりの王女』をじっくり見たいという声が多かったので、そのエピソードを増やしています。物語の鍵となる『紅天女』のシーンもありますし、マヤの魂の片割れ的な存在である紫のバラのひと・速水さんとの恋模様も少し深く描かれるのでキュンキュンできますよ。

女性は自分の知らないところでいろいろ自分のために尽くしてくれる人に、弱いですよね。『ガラスの仮面』には女性の夢や憧れが詰まっているので、どの世代のかたが見ても楽しんでいただけると思います」

――舞台に出る前に行うジンクスはありますか?

「歯を磨きながら全員の楽屋にあいさつ回りをしてコミュニケーションをとっています。歯磨きするとリラックスできるから(笑い)。亜弓役のマイコさんとは最初から気が合って、普段から美容やファッションとか、仕事とは関係ない女子トークを繰り広げていますね(笑い)」

――オフの日はどんなことを?

「寝ることが好きなのでゆっくり寝て、夕方から友達とデパートのコスメカウンターに行きます! コスメが大好きで、カウンターでいろいろ説明を聞いて、気に入ったものがあれば買いますし、気になるものは試供品をもらって帰りますよ。いたって普通な休日のすごしかたなんです(笑い)」

撮影/三宅祐介

※女性セブン2016年9月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

那須御用邸にて両陛下とかりゆしウェアで登場された愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
愛子さま、3年連続で親子水入らずの夏休み 那須御用邸にて両陛下とかりゆしウェアで登場 「祈りの旅」の合間に束の間の休息 
女性セブン
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人のインスタグラムより)
《お灸をすえて“再構築”を選んだ安田美沙子》デザイナー夫“2度の不倫”から5年経った現在「結婚12年目の夫婦の時間」
NEWSポストセブン
来場所の成績に注目が集まる若隆景(時事通信フォト)
「大関ゼロ危機」問題が深刻すぎて関脇・若隆景は「来場所10勝でも昇進」か 中継解説の琴風氏が「僕は31勝で昇進しています」と後押しする背景に“令和の番付崩壊”が
NEWSポストセブン
次期総裁候補の(左から)岸田文雄氏、小泉進次郎氏、高市早苗氏(時事通信フォト)
《政界大再編》自民党新総裁・有力候補は岸田文雄氏、小泉進次郎氏、高市早苗氏 高市氏なら参政党と国民民主党との「反財務省連合」の可能性 側近が語る“高市政権”構想
週刊ポスト
人気中華料理店『生香園』の本館が閉店することがわかった
《創業54年中華料理店「生香園」本館が8月末で閉店》『料理の鉄人』周富輝氏が「俺はいい加減な人間じゃない」明かした営業終了の“意外な理由”【食品偽装疑惑から1年】
NEWSポストセブン
お気に入りの服を“鬼リピ”中の佳子さま(共同通信)
《佳子さまが“鬼リピ”されているファッション》御殿場でまた“水玉ワンピース”をご着用…「まさに等身大」と専門家が愛用ブランドを絶賛する理由
NEWSポストセブン
レッドカーペットに仲よく手をつないで登場した大谷翔平と真美子夫人(写真/Getty Images)
《5試合連続HRは日本人初の快挙》大谷翔平“手つなぎオールスター”から絶好調 写真撮影ではかわいさ全開、リンクコーデお披露目ではさりげない優しさも 
女性セブン
選挙中からいわくつきの投資会社との接点が取り沙汰されていた佐々木りえ氏
《維新・大阪トップ当選の佐々木りえ氏に浮上した疑惑》「危うい投資会社」への関わりを示す複数のファクト 本人は直撃電話に「失礼です」、維新は「疑念を招いたことは残念」と回答
週刊ポスト
筑波大学で学生生活を送る悠仁さま(時事通信フォト)
【悠仁さま通学の筑波大学で異変】トイレ大改修計画の真相 発注規模は「3500万円未満」…大学は「在籍とは関係ない」と回答
NEWSポストセブン
2025年7月場所
名古屋場所「溜席の着物美人」がピンクワンピースで登場 「暑いですから…」「新会場はクーラーがよく効いている」 千秋楽は「ブルーの着物で観戦予定」と明かす
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
【衝撃の証拠写真】「DVを受けて体じゅうにアザ」「首に赤い締め跡」岡崎彩咲陽さんが白井秀征被告から受けていた“執拗な暴力”、「警察に殺されたも同然」と署名活動も《川崎・ストーカー殺人事件》
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民落選議員が参政党「日本人ファースト」に異議あり!ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民落選議員が参政党「日本人ファースト」に異議あり!ほか
NEWSポストセブン