那須御用邸にて両陛下とかりゆしウェアで登場された愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA)
7月18日から23日までの6日間、那須御用邸で過ごされた天皇皇后両陛下と愛子さま。愛子さまは「まだ1年目(の那須でのご静養)と変わらず、同じように日々新しい発見もありつつ、新しい体験をしながら、充実した毎日を送ることができております」と笑顔を見せた。3人そろってのご静養は、2023年から3年連続となる。
「祈りの旅」の合間に束の間の夏休みを
那須御用邸は、大正15(1926)年に本邸が建てられて以来、約100年の間、皇室のご静養の地として親しまれてきた。天皇皇后両陛下にとっても、愛子さまが幼い頃からたびたび通ってきたかけがえのない場所で、陛下は「3人そろって訪れることができてとてもうれしく思っております」とお話しになった。
戦後80年となる今年、4月に硫黄島、6月に沖縄と広島、そして7月にモンゴルと、例年以上に多くの土地を訪問され、平和への祈りを捧げられた両陛下。なかでも愛子さまが同行された沖縄ご訪問には、慰霊の心を次の世代につないでいくという特別な意味合いもあっただろう。
そんな「祈りの旅」を引き継ぐかのように、那須でお過ごしになった際の服装にも、沖縄の「かりゆしウェア」が取り入れられた。沖縄へのご訪問で着用されていたのと同じブランド「月桃物語」の服で、陛下と雅子さまはテッポウユリが描かれたシャツを、愛子さまはハイビスカス柄のワンピースをお選びに。
9月には長崎へのご訪問が予定されており、両陛下の「祈りの旅」はこれからも続いていく。束の間の親子水入らずの時間は笑顔があふれる特別なひとときだっただろう。
天候皇后両陛下、那須ご静養フォトアルバム
●2006年7月
那須塩原駅での天皇皇后両陛下と愛子さま(2006年7月、栃木県・那須塩原市。撮影/JMPA)
愛子さまは、今回のご静養にあたり、「7月に那須にうかがうのが、4才のとき以来20年ぶりくらいなので、また違う楽しみが見つけられそう」と話された。2006年のご静養の際、那須塩原駅での愛子さまは、雅子さまに手を引かれて緊張した表情を浮かべていた。
●2019年8月
那須は愛犬・由莉との思い出が詰まった場所(2019年8月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA)
那須はご一家にとって、2025年6月に老衰で亡くなった愛犬・由莉との思い出が詰まった場所でもある。陛下が即位した2019年にも、御用邸を訪れゆったりと過ごされた。
●2023年8月
4年ぶりに那須御用邸を訪問された(2023年8月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA)
新型コロナウイルスが流行した影響などで、那須御用邸でのご静養を見送られていた期間を挟み、4年ぶりの訪問となった2023年。愛子さまは「大学生活も残り半分、後半はいろいろなことに取り組んでいきたいです」と抱負を述べられた。
●2024年9月
天皇ご一家で静養された(2024年9月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA)
愛子さまが日本赤十字社に就職されたこの年、両陛下は8月と9月の2回、那須御用邸で静養された。8月はおふたりだったが、9月には愛子さまもお休みを取られ、ご一緒に静養することが叶ったという。
※女性セブン2025年8月14日号