ところが、小池さんが国会を離れて都知事を目指したことで関係がガラリと変わった。“目先の敵”ではなくなったんです。野田さんにとっては“ライバルが1人減った”というところでしょうか。都知事選で小池さんを支援したのも、もし自分が次の総裁選に出ることになったとき、今度は小池グループの支援が得られるかもしれないと期待してではないでしょうか」(前出・政治ジャーナリスト)
野田氏に“打算”があるとすれば、小池氏には“したたかさ”がある。初登庁の日、小池氏は大げんかをしている自民党の重鎮都議のもとを訪れて握手を求めたが、都議は拒否。すると、小池氏は首相官邸に出かけ、安倍首相と握手した。自民党のトップが握手したのだから、都議の面子は丸潰れ。しかも、自民党本体とは対立していないことをハッキリさせ、その足で野党とも握手をして回ってみせた。
「小池知事はよく“多方面に敵を作らず、一方面に絞り込んで戦う”と言っています。野田氏のことも、“今は敵を増やすのはよくない”と踏んでいるのでしょう」(自民党関係者)
※女性セブン2016年9月22日号