一度そうしてしまうと、次に箱から出すのは、かなり先のこと。箱に入れたままなので、持っていることを忘れがちです。ひどい場合は、似たような物を新たに買ってしまうことも。
縁あって自分の元に来た物ですから、まず箱から出して飾り棚やカップボードなど、視界に入るところに並べましょう。普段から目にしているうちに、手放してもいいと思える時がやってきます。
気に入った食器が少し欠けてしまい、捨てるに忍びないという時は、食器ではなく、小物入れや花瓶、ペン立てなど別の用途で使っているうちに、スムーズに手放せます。
一方、洋服の収納では「たくさん持っているのに、今日、着ていく服がない」という悩みをよく耳にします。
洋服を畳んで引き出しに押し込んでいるから、自分が何を持っているか把握できず、出してみると、折りじわがついていてそのまま着ていけないということになります。
シャツ類は、畳んだら積み重ねるのではなく、立てて収納を。ゆとりのある収納なら、しわにならず出し入れできます。アクセサリーも箱の中に入れず、アクセサリーハンガーにかけましょう。せっかくいい物を持っているのなら、できるだけ視界に入れて豊かさを実感しましょう。
風水では、あらゆる物に魂が宿っていると考えます。せっかくこの世に送り出されて、人から人の手に渡ったのに、箱の中に入れられたまま暗い場所にしまい込まれた物からは、ネガティブな気が発せられます。夏から秋への衣替えシーズン、押し入れやクローゼットの中を改めて、死蔵している品がないか確認を。収納スペースをすっきりさせることで、秋からの金運に弾みがつきます。
※女性セブン2016年9月22日号