国内

関東連合元最高幹部が実名告白「逃げてると思われるのが嫌」

現在はIT企業を経営する柴田大輔氏

 有名タレントのAV転身が芸能ニュースを賑わし、一方では女優の出演強要が社会ニュースとなる。かつては世間の「オモテの話題」になることを避けるかのようにひっそりと行なわれていたAVビジネスが人口に膾炙するようになった背景には、「半グレ」と呼ばれる集団の暗躍があった。彼らは暴力や恫喝の一方でAVビジネスを手掛け、芸能界やIT業といった「オモテのビジネス」に繋げる足がかりに利用していた。

 市川海老蔵への暴行事件(2010年11月)や、六本木のクラブ殺人事件(2012年9月)などで世を騒がせた半グレ集団・関東連合。その「元最高幹部」が、自らが関わってきたAVビジネスの内幕を実名告白した──。(取材・文/伊藤博敏=ジャーナリスト)

 * * *
 現役時代は伝説の最高幹部と聞いていたが、現われた男は意外なほど小柄だった。背は160センチにも満たない。肩の盛り上がりに腕っぷしの強さを漂わせてはいるが、腰は低く、人当たりは柔らかい。

 柴田大輔氏(37)は、4年前の六本木クラブ殺人事件で多くの逮捕者を出し、事実上解体した関東連合において、圧倒的な腕力と商才で鳴らした男だった。

 彼は一連の事件について「工藤明男」のペンネームで綴ってきたが、この度、関東連合の「金脈と人脈」を全て明かす『聖域 関東連合の金脈とVIPコネクション』(宝島社より10月27日発売)を本名で上梓した。

「偽名で逃げていると思われるのが嫌だった。関東連合に関するノンフィクションは今回を最後にもう書かないつもり。だから本名で全てを残したいと思ったんです」(以下、「」内は柴田氏)

 同書には彼らが六本木や西麻布の歓楽街を闊歩し、著名人らと交わっていく経緯が綴られている。その勢力拡大において重要な役割を果たしたのがアダルトビデオ(AV)だった。

トピックス

大谷の「二刀流登板日」に私服で観戦した真美子さん(共同通信)
「私服姿の真美子さんが駆けつけて…」大谷翔平が妻を招いた「二刀流登板日」、インタビューに「今がキャリアの頂上」と語った“覚悟と焦燥”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
《前科は懲役2年6か月執行猶予5年》「ストーカーだけでなく盗撮も…」「5回オートロックすり抜け」公判でも“相当悪質”と指摘された谷本将志容疑者の“首締め告白事件”の内幕
NEWSポストセブン
硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン