スポーツ

アスリートモデルのゴルフ用具 アマに必要な要素すべて持つ

新作ドライバーが続々登場

 今季、多くのプロが新モデルのドライバーに切り替えている。代表的なのがトム・ワトソン(67)だ。キャロウェイの新作ドライバーを使用し、30歳代の頃の飛距離を超えたと話題になった。このドライバーは「ビッグバーサBETA」で、ワトソンの全盛期の平均距離266.9ヤードを超えた。

「この秋は各メーカーともアスリートモデルを充実させました。それがプロの使用するドライバーの変更を促しています」(クラブ設計家の松尾好員氏。以下、発言は松尾氏)

 アスリートモデルと聞くと、難しそうと感じる人も多いかもしれない。しかしこれはアマチュア、それもシニアゴルファーにとって“追い風”なのだという。

「プロや上級者を対象にしたアスリートモデルは開発費をかけ、飛距離性能やミスヒットへの許容性などプロからの要望を反映させて作られている。そのためアマチュアゴルファーが必要な要素がすべて盛り込まれているのです」

 50グラム前後のシャフトを装着すれば、シニアゴルファーでも振り切れるようになる。

「Rを使う人もSR、Sといった硬さのしっかりしたシャフトを装着し、総重量290グラム台にすればヘッドの重みを生かした強い球が打てる。ただロフトに関しては、できるだけ大きなものを使ってロフトでボールを上げるのが効果的でしょう」

 一方で、シニア向けモデルも進化している。ドライバーの反発係数が規制されて以来、それに代わる飛距離アップ効果の研究が進んだ。各メーカーともヘッドやソールをたわませてボールを押し出す力を強め、初速アップによる飛びを実現させたことで、非力なシニアでも飛距離アップを実現した。

「クラブ性能を最大限に活かして飛距離を出すには、ミート率を高め、芯を食うことが重要です。芯を10ミリ外すと10ヤードのロスとなります。シニアは長いシャフトを使いたがりますが、45インチ以下の短いシャフトを選ぶと良いでしょう」

 自分に合ったクラブを見つけて、ワトソンのように「あの頃の飛距離」を取り戻そう。

撮影■藤岡雅樹

※週刊ポスト2016年11月4日号

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