宮城県仙台市の『卸商団地CC』は2014年の7億円、2015年には10億円と、2年連続で年末ジャンボの1等・前後賞を出している。全国でもわずか4か所しかない激ツキ売り場だ。
「昨年末に市営地下鉄『卸町駅』が開業したことで、人の流れが多くなり、仙台市内でも有数の人気売り場になりました。売り場では販売員がお揃いの赤いトレーナーを着て、ゲンを担いでいます」(森田重人店長)
東京都豊島区の池袋駅にある『池袋西口東武ホープセンター1号店』は、12年連続で億万長者を誕生させているラッキー売り場だ。
目玉は、ジャンボ発売期間中に登場する「夫婦福来郎の大当たり太鼓」である。しかも例年、年末ジャンボの時には、夫婦福来郎に“赤いマント”を着せているという。同売り場の黒沢秀一店長はこう意気込む。
「お客様には夫婦福来郎太鼓を叩いてもらい、招福していただいています。10億円を狙うなら、是非10回叩いてください」
またジャンボ発売前には、関係者全員で近くの氷川神社で必勝祈願したという。
「今、売り場の機運が盛り上がっています」と芝崎成孝店長が自信満々に話すのは京都の『地下鉄京都CC』である。昨年の年末ジャンボで1等・前後賞10億円を出したほか、15年間の当せん金累計額は58億円にのぼる。
「今年は9月の『幸運の女神くじ』で、近畿でたった1本の1等3000万円が出たほか、『サマージャンボ宝くじミニ』で1等2本、スクラッチ100万円なども当せんしており、年末ジャンボに向けて運気が上昇している。売り場には『万願寺の1等辛子』と称して、京野菜の赤い大きな万願寺とうがらしをぶら下げています」(芝崎店長)
いずれも御利益がありそうな売り場揃いである。最後に“山ちゃん”が、購入の仕方についてこうアドバイスする。
「今年の年末ジャンボは、前後賞も1億5000万円と“億超え”です。1等・前後賞の10億円にこだわらず、楽しみを広げるためにバラ買いするのもいい。例えば30枚購入予定なら、連番10枚、バラ20枚を、3回に分けて10枚ずつ別の売り場で買うとか。自分なりのこだわりを持って購入してみてはどうでしょう。宝くじは“当たる”ものではなく、“当てる”ものです」
※週刊ポスト2016年12月2日号