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中国のカラオケボックスで5人が大乱闘、2人死亡の顛末

パーティが一転、血の海に(写真:アフロ)

 死者まで出たとあって「トンデモ事件簿」と括るのも忍びないのだが・・・。拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 中国という国は、「中国っていうところはね……」と語られることがよくある。だが、本当の中国は善人から悪人までの幅が広く、とても一言で片づけられることはない。都会に暮らす中国人と田舎の中国人も、富裕層と貧困層とも日本には何ほど大きな開きがある。

 そんな中国で起きたちょっと“おバカ”な事件には、本当に驚かされることがあるのだが、ここで紹介してみたい。

 10月28日の深夜、雲南省昆明市の小さな村で起きた殺人事件だ。事件を伝えた『澎湃新聞ネット』の記事のタイトルからは、現場の凄惨さが伝わってくる。

〈カラオケボックスで乱闘 5人が大げんかして2人が死亡〉

 こう聞けば、見知らぬ者同士のちょっとした諍いが原因で殺人事件に発展したかに思うが、そうではない。5人は日ごろから一緒に遊んでいる仲間だったという。

 いったいなぜ仲間の2人が死ななければならないほど激しい衝突が起きてしまったのだろうか。きっかけはなんとゲームだった。

 その日、誕生日を迎えた一人の女性を祝うために仲間たちはカラオケボックスに集まった。そしてパーティーでは、その誕生日の女性の提案で、「先に携帯電話が鳴ったら、その人の携帯電話を叩き潰す」というルールが設けられて始まった。

 宴が進むなか、携帯電話は次々に鳴り出したのだが、そのたびに約束通り携帯電話が叩き壊されてゆくという状況が続いた。携帯電話を破壊された人が増えるにつれて不穏な雰囲気がボックス内に満ちた。最後に誕生日の女性の端末も鳴って破壊されると、その時点でやっと散会となったのだが、そのとき積もり積もった恨みが爆発したのか、店を出た瞬間に大乱闘となってしまったのだという。

 不幸なことに中の一人がナイフを持っていたために、殺人事件にまで発展してしまったのだった。

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