ライフ

高血圧患者の5割程度は降圧剤中止しても問題ないとの推測

高血圧患者に降圧剤はどこまで有効なのか

 同年代の友人と旅行に出かけると、朝食時にみんな降圧剤を飲んでいて大笑い──患者数1010万人と高血圧が「国民病」となった今では、そんな光景は珍しくない。しかし、医師の勧めるままなんとなく飲み続けている人が多いのも事実。このまま飲み続けていいものなのか疑問を抱いている人も少なくない。

 そこで、本誌は降圧剤の服用経験者である60歳以上の男女100人に緊急アンケートを実施した。その結果、「降圧剤をやめようと思ったことがある」と回答した人は51%。その中で「実際にやめられた」という人は45%という結果となった。

 やめられない理由として最も多かったのが「医師の指示」だ。

「『降圧剤をやめると命の保証はできません』と医師から脅されていたので、やめたいと思いつつも実行できなかった。私は上(収縮期)が150mmHgなので、高いのは自覚しているけど、同じぐらいの血圧で降圧剤を飲んでいない友人もいる」(60歳男性)

「降圧剤を飲む前は、上が155mmHg、下(拡張期)が95mmHgでした。最近は正常値で安定しているので、医者に『降圧剤をやめたい』と相談してみると、『薬のおかげで血圧が下がっているのだから、これからも飲み続けなさい』といわれた」(70歳男性)

 他にも「やめたら血圧が上がるかも、と不安」(72歳女性)、「万が一を考えるとやめる勇気が持てない」(64歳男性)など、“一度やめると命が危ない”ということが頭をよぎり、降圧剤をやめられない人が多いようだ。医師に「降圧剤をやめたい」と相談した65歳の男性・Aさんはこういう。

「たまに降圧剤を飲み忘れるが、そんなときでも上が140mmHg、下が85mmHg程度で安定している。それで主治医に相談したんですが、『脳の血管が破裂するかもしれませんよ。自殺行為だ』といわれた。血糖値もコレステロール値も正常なので、試してみてもいいような気もするんですが……」

関連キーワード

関連記事

トピックス

ギリシャ訪問を無事終えられた佳子さま(時事通信フォト)
佳子さま、ギリシャ訪問時のファッション報道がフィーバー「北風と太陽」注目されるプリンセスの動向
NEWSポストセブン
【初主演海外ドラマが続編決定】山下智久、ワールドワイドな活躍を支える「夜遊びやめてジム通い」「家族による万全のサポート」
【初主演海外ドラマが続編決定】山下智久、ワールドワイドな活躍を支える「夜遊びやめてジム通い」「家族による万全のサポート」
女性セブン
愛子さま
愛子さま、近い立場で他愛のない話をできるのは佳子さまだけ 「どこのコスメを使われているのですか?」と真剣に相談も
女性セブン
小学館が公表した「調査報告書」より抜粋
ドラマ『セクシー田中さん』脚本家の交代要請は妥当だったのか 小学館調査報告書のポイント
NEWSポストセブン
黒柳徹子のミュージアムができる
【人生の集大成】黒柳徹子の“ミュージアム”が軽井沢に建設中 計画をリードするのは“ビーズ界のカリスマ”
女性セブン
“渡される側”のリアルを明かす田原総一朗氏(写真/共同通信社)
【証言・官房機密費】田原総一朗氏が明かす“渡される側”のリアル 和服の女性が渡した紙袋に入っていた「100万円の封筒が10個」
週刊ポスト
世界で活躍する真田
【全文公開】真田広之がサシ飲みでエール 俳優転身の次男・手塚日南人が明かす“知られざる離婚後の家族関係”
女性セブン
手指のこわばりなど体調不安を抱えられている(5月、奈良県奈良市
美智子さま「皇位継承問題に口出し」報道の波紋 女性皇族を巡る議論に水を差す結果に雅子さまは静かにお怒りか
女性セブン
兄弟
《愛情秘話》平野紫耀&莉玖兄弟、病気を乗り越え育ててくれた母への感謝「頑張っているのは親のため」「ダンスに関しては厳しかった」
女性セブン
高橋一生&飯豊まりえ
福山雅治&吹石一恵、向井理&国仲涼子、高橋一生&飯豊まりえ…「共演夫婦」の公私にわたる絶妙なパワーバランス
女性セブン
今シーズンから4人体制に
《ロコ・ソラーレの功労者メンバーが電撃脱退》五輪メダル獲得に貢献のカーリング娘がチームを去った背景
NEWSポストセブン
小学館が公表した「調査報告書」より抜粋
『セクシー田中さん』小学館調査報告書 日本テレビとの契約時のやりとり詳報「脚本もしくは詳細プロットの体裁で」
NEWSポストセブン