〈大森さんは、短大を卒業後、テレビ局の一般職として働く。その後、フジテレビの契約ADとなり、ドラマ業界へ。2000年からはフリーとなり、数々の大ヒットドラマの脚本を手掛けている。その中には、『カバチタレ!』や『きみはペット』などの漫画原作も多い〉
柴門さんの作品をもしドラマ化するのならば、せりふをいじってはいけないと思います。キャラクターが勝手にせりふを言ってるというか、柴門さんも計算できないほど、自然に生まれたせりふがいくつもあると思うんです。それが物語を支えていると思うから、点1つ取ってもせりふは変えられません。
コマ割りもきちんと見て脚本を書きたい。会話や絵的な間まは、原作通りに生かした方がいい作品だと思います。
今回、『東京ラブストーリーAfter25years』を読んで、リカのスピリットは変わっていないなと思いました。すごく筋が通ってる。息子はそれを見て育っているから、素直ないい息子さんだと思います。
紆余曲折あって愛媛の中学校の教頭になったカンチの人生はリアルだなと思いました。
〈もし、大森さんに今作のドラマ化の依頼が来たらどうするのだろうか〉
もちろんやりたいです! 私には25年後は空想しきれなかったけど、柴門さんの描かれたリカとカンチは時代に合っている。自分が見たいから、ほかの人もきっと見たいと思います。どうしたら見たくなるかということにチャレンジしてみたい。主題歌はぜひ小田和正さんで。
※女性セブン2017年1月1日号