芸能

脚本家大森美香「柴門作品ではせりふをいじってはいけない」

脚本家の大森美香さんが柴門作品の魅力を語る

 月9で放送されたテレビドラマ版も含めて大ヒットした柴門ふみの漫画『東京ラブストーリー』。その25年後を描く続編『東京ラブストーリーAfter25years』が女性セブンで連載されている。

 多くの人に影響を与えた『東京ラブストーリー』だが、脚本家の大森美香さんもそのひとり。『カバチタレ!』(2001年)や『きみはペット』(2003年)など、数々の原作付き作品も手掛けてきた大森さんが、柴門作品の魅力を語る。

 * * *
 ドラマ放送当時、青短(青山学院女子短期大学)の1年生で青学のテニスサークルに入っていたんです。男の先輩たちが「リカとカンチは、くっつくのかな?」「結局、カンチはさとみと結婚するのかな?」と話してました。男の人も一生懸命にドラマを見るんだと思いましたね。

 一方、女子は、恋愛話をするときに「あの子はリカじゃなくて、さとみ系だよね」とか言ってました。

 あの当時の女子はみんな、「自分はリカ派」と思っていたんです。リカは、自分に正直に生きています。好きな人には好きと言う。腹が立ったら腹が立ったと言う。女の子だからって、がまんしてるところがないんです。そういうところに女子は憧れたし、自分自身もそうありたいと思っていたんでしょう。憧れの存在、もしくは同志みたいにリカを見ていたんじゃないかなと思います。

 ドラマを見た後に、友達から柴門さんの原作漫画を借りて読みました。ドラマより、リカの投げかける言葉が、とても重かった。男性は重い女を嫌うんです。だから、女性はがまんして男性に言わない言葉がたくさんあるんですよ。だって、重いと思われたくないですから。それを全部言っちゃってるのが、リカのすごいところだなと思います。原作のリカの方がすごく正直だと思いました。

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン