国内

『逃げ恥』で応募者激増の家事代行、月給19万円は安い?

「逃げ恥」効果で家事代行志望の若い女性が急増(公式HPより)

「試算してみたんです。家賃、水道、光熱費の生活費を折半した場合の収支。食事を作ってもらった場合と、外食との比較、家事代行スタッフを頼んだ時との比較」

 ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主人公・津崎平匡(星野源)のセリフ。家事労働を請け負い、給料をもらうという契約の元で「結婚」した、みくり(新垣結衣)に示された「給料」は年収304万(※2013年、内閣府が家事など「無償労働」を金額に換算した結果)で月給19万4000円──この金額に大激論が起きている。

「それって“主婦のお値段”と同じってことでしょ? 意外に高いじゃない。もっと夫にお小遣いもらわなきゃ」というのは早合点。みくりの場合、雇用契約条件は、1日7時間勤務のフレックス制、週休2日で生活費は折半(月給から天引き)。ここで重要なのは生活費の折半で、家賃15万円、光熱費2万5000円、食費3万円という生活費折半分の10万2500円を月給19万4000円から天引きする。つまり手元に残るのは毎月9万1500円という計算だ。

「生活費を差し引くという概念を持っていなかった」というのが多くの人たちの意見。「9万円もらえれば万々歳」という人から「生活費を天引きされると手取りが少ない」という文句の声も。

 一方夫は、「おれの小遣いより高い!」「支払うならもう家事の分担はしない」などこちらもさまざまな意見。「毎日みくり並みのクオリティーでやってくれればいくらでも支払う」と言われて悔しい思いをしたという主婦もいれば、「ベビーシッター代はオプション。残業代もしっかり計算して交渉した」と強者妻も現れ、全国の家庭で喧々諤々。

 家事といっても食器洗い、掃除、洗濯、ゴミ出し、アイロン掛け、風呂掃除、買い出し…と多岐にわたり、個人のレベル差も大きいため一概に時給化することは難しい。

 それでも家事代行に憧れる若い女性は増加中。『逃げ恥』を監修した家事代行サービス業者・ベアーズの高橋ゆき副社長によれば、「18~24才の応募者は1.5倍、都内に限ると2.6倍増」だという。

 適度な家事をこなしながらへそくりをしつつ、自由にするのがいいか、キッチリ家事で給与制がいいか…。あなたはどっち?

※女性セブン2017年1月5・12日号

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン