国際情報

健康意識高まる中国でマラソンでの死亡者は過去3年で14人

中国でマラソン人気が高まっている反面…

 中国では近年、健康への関心からマラソン人気が高まっており、今年は中国全土で306ものマラソン大会が開催されているが、それに伴い、大会での死者も増加しており、2014年からこれまで14人が事故で死亡していることが分かった。

 それも死亡者の大半は35歳以下であることから、体力を過信し、練習不足で大会に出場していることが大きな原因になっているようだ。中国のマラソン関係団体では「当日の体調をしっかり把握し、無理をしないことが大事。練習も月に少なくとも100kmは走ってほしい」と呼びかけている。北京紙「新京報」が報じた。

 福建省厦門(アモイ)市では12月10日の土曜日、アモイ国際ハーフマラソン大会が行われ、海外からの選手も含めて全部で約1万8000人が参加。

 ところが、スタートから約2時間後の午前10時ごろ、ゴールした男性選手と、ゴール前約4.5km地点で別の男性選手が倒れているのが発見された。すぐに医師らがAED(自動体外式除細動器)を使って、治療したが、2人も意識は回復せず死亡した。いずれも、35歳以下の男性で、一つの大会で、2人が死亡するのは珍しい。

 中国では過去3年間のマラソン大会での死者数は全部で14人。その内訳は2014年が5人、2015年も5人、2016年は今回の2人を含めて4人だ。

 死亡の原因は体調不良や練習不足も原因とみられる。マラソンの関係団体では「適切に給水し、身体の具合が悪くなったら無理をせずに、その時点で走るのを止めるなどの判断が重要」などとしている。

 しかし北京の在留邦人は「北京などの大都市はPM2.5など大気汚染がひどいことも原因ではないか。北京のフルマラソンの大会に出場した知人は完走後、1か月も血痰が止まらず、苦しんでいた。中国の場合、特に大都市の場合、大気汚染などで走るような環境ではないのではないか」と、実体験から来る感想を述べている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
焼損遺体遺棄を受けて、栃木県警の捜査一課が捜査を進めている
「両手には結束バンド、顔には粘着テープが……」「電波も届かない山奥」栃木県・全身焼損死体遺棄 第一発見者は「マネキンのようなものが燃えている」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン