そんな家庭環境以外に若者が昭和歌謡に惹かれるキッカケは何なのか。東京・新宿に構える「ディスクユニオン昭和歌謡館」の店長・杉本博士さんに聞いてみた。

「やはりYouTubeを始めとする動画配信も大きいですね。時間軸が良い意味で崩壊している」

 確かに今、ネットを探れば、戦前の流行歌の音源も聴くことができる。
 
「若い人にとっては昔の歌は懐メロではなく、たった今新しく知った『新譜』と同じなんです」(同・杉本店長)

 ネット上に名曲が存在する限り、それを耳にする機会は自ずと増える。新たな昭和歌謡ファンは増えていくことだろう。

◇曲自体はネットで聴いて、ノベルティ欲しさにレコードを購入

 そもそもこの「昭和歌謡館」は、2013年11月にオープンしたまさに「歌謡曲」に特化した専門店。1万2千枚あるというレコードのほか、歌手やアイドルのプロマイドも販売しており、開店以来、客数は毎年前年比20%増で推移。客層としては、「年配の方も来られますが、中高生も多いですね。親と一緒に来たり、女の子たちだけのグループで来ることもあります」(同)

 そうした中高生の中には、フィンガー5のプロマイドを、地方からの修学旅行のついでに立ち寄って買いに来たという子や、少年隊のレコードの中に特典として入っているステッカーが可愛いからとレコードを買って行った女の子もいたという。ただその子は、家にはレコードプレーヤーはなく、曲自体はすでにネットの動画で聴いていたという。こうして新しい楽しみ方も広がっているようだ。
 
◇今のヒットソングに「物足りなさ」も

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