22才のデビュー時には、高校生ものなどの青春漫画を。30代のときには『東京ラブストーリー』や『あすなろ白書』を描いた。どちらも20代前半の若者の青春群像劇だ。
今まで『ビッグコミック』『ビックコミックスピリッツ』などの青年漫画誌で主に執筆してきた柴門さん。今回、女性週刊誌で連載をはじめようと思ったのには、こんな理由がある。
「女性にしかわからないリアルな気持ちを思いきり表現したかった。青年漫画誌の読者は、男性ばかりなので、どうしても男性が考えがちな理想の女性像が受けます。わがまま言わず、男をたてる飲み屋の女将みたいな(笑い)。一方、少女漫画の読者は、漫画にファンタジーを求めるんです。
だから、大人向け女性週刊誌がぴったりだと思いました。今まで描けなかったことが描けるので、楽しみで仕方ありません。
読者のみなさんには、この漫画に共感してほしい。実生活で不倫をしないだろうけど、“こういう状況だったら不倫するのもわかる”と思ってもらえるようなストーリーにしていくつもりなので、楽しみに読んでください」