芸能

大河『直虎』 史実が少ないため大胆な脚色OKでドラマ向き

ドラマチックな展開を期待(『直虎』HPより)

 NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』が予想を上回る順調な滑り出しを見せている。初回の総合視聴率(リアルタイム視聴率と録画によるタイムシフト視聴率の合計)では22.1%と、『真田丸』の最終回21.3%を上回った。

 主役の柴咲コウ(35才)が演じるのは、戦国時代を生きた井伊直虎。井伊谷(現在の静岡県浜松市)を本拠地とする領主・井伊家当主の一人娘として生まれた直虎は、一時は出家して尼僧になるが、お家断絶の危機に瀕するや自ら城主となって乱世に立ち向かう。

 彼女が養子として育てた井伊直政は「徳川四天王」として活躍。井伊家は徳川幕府の重臣となり、幕末の大老・井伊直弼へとつながっていく。初回から第4回までは直虎の幼少期を描き、子役たちの演技が注目を集めている。“歴ドル”の小日向えりさんが言う。

「おとわ(後の直虎)を演じる新井美羽ちゃん(10才)は、無邪気さの中にも凜とした強さを感じさせました。おとわと亀之丞、鶴丸の3人が、これからどんな人生を送っていくのかを見届けたいですね」

 波瀾万丈の物語はまだ始まったばかり。『おんな城主 直虎』をもっと楽しむためのポイントを解説していこう。

◆独身リーダーが道を切り開く

 女性が主人公の大河ドラマは1967年の『三姉妹』に始まり、ここ10年では『篤姫』(2008年)、『江~姫たちの戦国~』(2011年)など4作品ある。小日向さんは、今作は過去の主人公とは「タイプが違う」と語る。

「これまでの女性主人公は、歴史的に有名な人物の妻であったり、お姫様だったりで、内助の功で夫を支えるものが多かった。でも今回は、生涯独身だった女性が自ら道を切り開いていく。女性リーダーとして領民を助け、井伊家のために跡継ぎを育てていく直虎は、今の女性リーダーの時代にピッタリの人物像と思います」

 現代になぞらえれば小池百合子都知事のようなものか。その女性リーダー役に柴咲を抜擢した理由について、チーフプロデューサーの岡本幸江さんはこう話す。

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン