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花粉症対策、レーザー手術と舌下免疫療法の効果と期待

注目の花粉症治療法とは?

 今年も花粉の季節がやってくる。特に、花粉が多くなると言われている今年、どのような対策をしたらいいのか専門家に聞いた。

 まずは最新の対策法をお伝えしたい。花粉症の治療法として注目を集めているのは、医療機関で受けられるレーザー手術だ。日本医科大学医学部教授の大久保公裕さんはこう説明する。

「レーザー照射によって鼻の粘膜を焼くことで、鼻の粘膜に花粉を付着しないようにする手術です。鼻づまりだけではなく、くしゃみや鼻水を抑えることができます。この手術は症状が出る前に行うのが基本です」

 手術と聞くと大がかりなものを想像しがちだが、手術そのものは約10分。前後の処置も含めて所要時間は30分ほどなので、気軽に受けられる。手術は健康保険の対象で、費用は1万円ほど。効果が持続するのは2年間ほどなので、これからの季節を快適に過ごしたければ、定期的に手術を受ける必要がある。

 2年間だけか…と思った人には、「舌下免疫療法」をおすすめしたい。根治の可能性がある治療法としての期待が大きいのだ。

「この治療法は、スギ花粉の原因物質であるシダトレンを毎日少量ずつ、舌の裏側の付け根に垂らしていくことで長期間かけてアレルギー反応を少しずつ抑えていくものです。アレルギーに深く関係するリンパ節はあごの左右にありますが、舌下からスギ花粉を吸収させることで、そこにエキスを届けやすくしているのです」(大久保さん)

 2014年10月から保険適用となったため、この治療法を選択する人は年々増えているという。

「最初の2週間はプッシュ式の容器を使って、それ以降は垂らしてシダトレンを吸収させるのですが、基本的に自宅でできるので、その点では手軽です」(大久保さん)

 治療期間は2年ほどと長くかかるが、効果は7~8割の人が感じており、一度治療すればその後は特に何もする必要がない。ただし、花粉の飛散シーズンは治療ができない。つまり検討は、ひとまず今シーズンを乗り切ってからということ。

「花粉の飛散が収束した6月頃から始めるのがいいでしょう」と大久保さん。

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