不動の4番は金融大手のゴールドマン・サックスだ。
「球団への貢献度(寄与度)はナンバーワン。トランプ大統領の就任以来株価は上昇し、230ドルを超えている。金融の規制緩和とアメリカの金利正常化による利ザヤ確保など“甘い球”がどんどん投げ込まれそうで、ホームラン量産も期待できます」(カブ知恵代表・藤井英敏氏)
背景としては、トランプ氏の“組閣”で財務長官に元ゴールドマン・サックスのスティーブン・ムニューチン氏が指名されたことが大きい。ダウズの牽引役である。
3番としてクリーンアップの一角を担うのは、2015年に大物ベテラン選手・AT&Tとのトレードでダウズ入りしたアップル。若さとスマートさで若者を中心に世界中にファンを持つ。ただし、オーナーのトランプ氏に中国工場での製造を批判され、一時株価が下落するなど、好不調の波がありそう。今後、ワンマンオーナーと折り合いをつけられるかが活躍のカギだ。
長打力と勝負強さが求められる5番には航空機メーカー世界最大手のボーイングが座る。トランプ氏がライバル社・ロッキード製「F-35」の調達見直しに言及。ボーイングにもチャンスが回ってきそうだ。
「新興国を中心に飛行機の需要が爆発的に伸びることが予想されます。ベテラン選手ですが、まだまだ衰えは見えません」(藤井氏)
1番は俊足のナイキ。世界最大のスポーツ用品メーカーもベテランながら成長途上。今年のテニスの全豪オープン(1月16~29日開催)決勝がフェデラー対ナダルの“ナイキ対決”になるなど、存在感は抜群だ。
2番を打つのはウォルト・ディズニー。『スター・ウォーズ』シリーズなど確実にヒットを打つ堅実さに加え、時に『アナと雪の女王』のような特大ホームランも放つから怖い。
「変幻自在の曲者で、相手投手は気が抜けない。こうした独創性があってユニークな選手がいるのもダウズの強さでしょう」(田代氏)
藤井氏もディズニーをこう高く評価する。
「動画配信チャンネルが伸びていて、傘下であるアメリカのスポーツ専門チャンネルであるESPNの登録者が増えている。業績の柱が増え、足腰はさらに強くなって株価は上げ潮です」