◆「対トランプ相場シフト」での4番は?
このメンバーを見ると、日米の株価について“米国がくしゃみすると、日本が風邪を引く”と評されたことに説得力がありそうに思えるが、日経ヘイキンズにも「トランプ相場」のなかで対抗の余地はあるという。
“対トランプ相場シフト”での4番はソフトバンクだ。
「ドコモやauとは違い、ソフトバンクは国際的な通信会社として“世界に通用する選手”です。しかも孫正義社長がいち早くトランプ氏と会談して米国企業への投資をぶち上げるなど、ソフトバンクはトランプノミクスのど真ん中銘柄。今年の活躍に期待大です」(ケイ・アセット代表の平野憲一氏)
寄与度ナンバーワンで本来なら4番を打つはずのファーストリテイリングは、5番という位置づけ。
「小売業は不調が続いている。不振が続くとチーム成績に直結するので、浮沈のカギを握る存在」(平野氏)
3番には今シーズンの飛躍への期待から、三菱UFJフィナンシャルグループを推す。
「アメリカで利上げの方向性が強くなるのが好材料になる。今年は日本の金融セクターは折に触れて買われると思います」(平野氏)
1番は安定した打撃と守備が定評の信越化学工業。
「塩化ビニールの米国でのシェアが非常に高いので、アメリカ経済の恩恵も受けやすい。地味ですが、今年はチームを引っ張ってくれる存在になる」(平野氏)
2番には「アメーバ経営」と呼ばれるほど技が多彩で、コンスタントに数字を残す京セラを置く。
「中国のスマホ向け電子部品メーカーから引き合いが強く、業績底入れへの期待が高まっている」(田代氏)