内田氏、石原氏の次は、東京五輪組織委員会会長の森喜朗・元首相とのリターンマッチだ。小池氏は昨年、「海の森」など五輪会場の見直しを提案しながら、森氏の抵抗で断念させられ、煮え湯を飲まされた。
だが、負けて尻尾を巻くタマではない。日本記者クラブの新年互礼会員懇親会(1月16日)に出席し、「組織委員会の森さん、文句ばっかり言ってますけども、私はちゃんと組織委が稼げることを考えている。この『器の違い』をぜひ感じていただきたい」と、五輪グッズの「東京染小紋風呂敷クロス」をスカーフにして“器の大きさ”をアピール。
さらにゴルフ会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部が女性の正会員を認めていないことが五輪憲章に反すると指摘し、森氏お気に入りの丸川珠代・五輪担当相に「スカートを穿いておられる五輪担当大臣もいるのだから、明確に言うべきだ」と注文を付けた。
「ゴルフ場はジャブ。小池知事が注目しているのは五輪開催経費の水膨れ問題です。森さんの監督責任を問うために組織委員会がどれだけ無駄使いしているかなどを調査させ、追及の隠し玉を用意している」(都庁関係者)
大物の首を取り続けることに都知事の“本懐”を見出しているのだ。
※週刊ポスト2017年2月24日号