スマホ使用料はもちろんのこと、ドラマや映画、音楽にスポーツ観戦など、様々な分野に定額制サービスが広がっている。毎月、定額料金を支払えば一定の条件のもと、お得に利用できるこのサービスでもっとも利用者が多いのは、やはり「かけ放題」「つなぎ放題」と言われる携帯電話やスマホ料金だろう。お得で品質も悪くないと人気の、格安スマホの平均的な月額料金2000円と同価格の「●●ホーダイ」プランが、自動車にも登場した。
月額2000円の自動車版「●●ホーダイ」とは、日産「リーフ」のオーナー向けサポートプログラム「日産ゼロ・エミッションプログラム2」(ZESP2)にある、「使いホーダイプラン」のこと。このプランを利用すると、高速道路SAやコンビニ等の急速充電器が使い放題になるので、何キロ走っても燃料代が変わらない。ガソリン車の場合と、維持費はどのくらい違ってくるのか。
日本の自家用車の年間平均走行距離は1万575キロ(国土交通省調べ)。ガソリン乗用車の平均燃費(カタログ値)は1リットルあたり22.4キロ(日本自動車工業界調べ)。この条件だと、一年間でガソリンを472リットル消費することになる。1リットルあたりの価格が130.9円(2月6日時点、資源エネルギー庁調べ)として計算すると、ガソリン代は6万1784円/年にのぼる。
一方、リーフオーナーにとってのガソリン代にあたる「ZESP2 使いホーダイプラン」なら月額2000円で2万4000円/年(税別)なので、ガソリン費用の半額以下だ。
この使いホーダイプランは、長く利用するほど利点が見えやすい。たとえば、購入した新車を10年間乗った場合の費用を比べてみよう。