深作眼科理事長の深作秀春医師
15万件超という世界トップクラスの眼科外科手術実績を誇り、欧米の医師からは“世界一の眼科医”と讃えられる深作眼科理事長の深作秀春医師によれば、以下の項目に当てはまる人は緑内障になりやすいか、すでに緑内障になっている可能性があるという。
これらは、緑内障の初期症状または緑内障患者に多い傾向をまとめたものだ。ちなみに失明者の20.9%が緑内障によるもので、国内の失明原因の第1位となっている。
・歩いていると物や人にぶつかることがある
・夕方になると頭痛がする
・60歳以上である
・強い近視である
・親や兄弟姉妹が緑内障である
チェック項目が多い人ほど緑内障に罹患している可能性は高いが、ひとつでも当てはまる人は、「緑内障カレンダーチェック法」で視野が欠けていないかをチェックすべきだ。一般的なカレンダーを用いて簡単に視野の状態を調べることができる。
やり方は以下の通り。
片目を手などで覆い、もう一方の目だけでカレンダーの中央部にある数字(15など)をじっと見つめる。そのまま、見ている方の目を中央部の数字から動かさず、カレンダーの数字を端から順に確認していく。
カレンダーチェック法は病院で行なう「視野検査」の簡易版といえる。
「このようにして数字を読んでいき、もし見えない数字があれば、その部分の視野が欠けている可能性が高い。そのような症状があれば、できるだけ急いで評判のよい眼科を探して受診し、検査を受けてください」(同前)
ポイントは「片目ずつ」そして「中央を見て眼を動かさないこと」だ。両目では、片目の視野の一部が欠けていても、反対側の目が視野を補ってしまうので異常に気づきにくいからだ。
※週刊ポスト2017年3月10日号