よく新しい道具を考えているという高橋だが、実際に考えたひみつ道具『楽々バーベキューセット』が2015年にアニメに登場している。
「その時、スタッフさんと話をして感じたのは、ドラえもんの道具って『未来デパート』で売っていることが大前提なんですよね。その道具がなんのために開発されたのか、お金を出して買う人がいるのか、マーケティングも重要な要素。そんな大人の発想でひみつ道具を空想すると、より楽しい」(高橋)
大人になると頭も心もカチコチに凝り固まりがち。それをじんわり解きほぐしてくれるのがドラえもん。
「ヘタレで運動神経が悪いのび太な自分、人のものが欲しくなるジャイアンな自分、けんかが強いやつにくっつくスネ夫な自分、お風呂大好きなしずかちゃんな自分…。考えてみるとマルチなドラえもん以外、全員の要素を持ってるな、と思います。きっとみなさんもそうなんじゃないかな」(高橋)
そうか! だからいくつになっても私たちはドラえもんが好きなのかもしれない。
※女性セブン2017年3月16日号