親は子供が嘘をつくと怒るのが当然と思うかもしれないが、12~13才の思春期の嘘は見逃すことも大切だと言う。
「好きな異性のことを友達には話しても、何となく親には隠すようになりますが、それを無理に聞き出す必要はありません。思春期に子供がつく嘘は、自立するうえで必要な嘘です。親に対して隠し事をするのは、子供が自立し始めた証拠です。だから、思春期の嘘こそ、見逃してあげてください。
人をだましたり、傷つけたりする嘘はいけないと幼少期にしっかり教えていれば、急に悪い嘘はつかないはず。成長するうえで必要な嘘や、人間関係を潤滑にするための嘘もなかにはありますよ」
◆高度な嘘は、人間だけ?
「駆け引きやだまし合いなど、人間が巧妙な嘘を使うのは脳が他の動物に比べて発達しているから。動物や虫は脳が小さいので、そういった巧みな嘘をつくという行為はできないんです」(池田さん)
◆猿は仲間をだます?
「新しく群れに入ろうとするオス猿は、下手に出て仲間に加わります。しかし、その後で状況によっては虎視眈々とボスの座を狙ったりする。そのように、猿は仲間をだますような行動をとることもあります」(池田さん)
※女性セブン2017年4月13日号