日本人横綱の稀勢の里の人気と実力が際立つなかで、白鵬に頼らずとも済むようになった協会側が、譲歩してモンゴル国籍のままの襲名を認める見込みはますます少なくなった。
白鵬は引退後に部屋を開く準備として、すでに3人の内弟子を取っているが、このままでは親方として部屋を開ける見込みは立たない。
「日馬富士も鶴竜もモンゴル人女性と結婚し、協会に残る気はない。モンゴル勢の中で白鵬だけが浮いてしまわなければいいのですが」(同前)
白鵬の“徳俵”は、土俵上だけのことではない。
※週刊ポスト2017年4月14日号