この空気缶はスプレー式で、50回噴射することができ、1回の持続時間は約2分間。市政府では「今後、大気汚染がかなりひどくなるようだと、30万元を投資して、空気缶を大量生産し、1缶3元にまで価格を下げて、売れ行きを伸ばしたい」と話している。
さらに、広大な中国市場を見込んで、海外からも空気ビジネスに参入している。ニュージーランドの企業は山岳地帯の新鮮な空気を特殊技術で鮮度を失わないように缶に詰めて、1缶24.99NZドル(約2000円)で、中国のeコマース最大手、淘宝(タオバオ)で販売している。このほか、カナダの会社も同様の空気缶を発売中だ。
アジア最大の市場調査企業「グローバル・インフォメーション」によると、中国は世界で最大の空気缶の販売市場であり、2018年には1億6000万ドルに達する見込みで、空気ビジネス全体では2億ドル以上の売り上げが見込まれているとの調査結果も出ている。