進次郎氏本人は役人に踊らされているつもりはないのかもしれないが、「安倍政権が教育国債発行に動くのを阻止したい財務省が、人気政治家の進次郎氏を巧妙に振り付けて『こども保険』創設を言わせたのではないか。それで教育のための国債増発を潰そうとしている。厚労省も新たな保険制度で利権が増えるから財務省に加担しているのではないか」と山崎氏は疑う。
そういえば、進次郎氏の父である小泉純一郎・元首相は若手議員時代からの大蔵族で、厚労大臣を3回も経験した自民党厚労族の実力者としても知られていた。
「改革派」で売りながら、実は族議員という裏の顔も併せ持つ。進次郎氏が父と同じ道を歩むとしたら、「ポスト安倍」の座を本気で狙い始めたということかもしれない。
※週刊ポスト2017年4月21日号