「横浜市の火葬場では友引の受付を始めました。都内や名古屋市などの一部の斎場でも友引の運用を行なっています」(鵜飼氏)
また、一般的に午前10時か11時に葬儀、12時から火葬というスケジュール設定が多く、その時間帯はどうしても混み合う。早い時間帯の火葬しか予約できない場合、前日までに葬儀を済ませ、一晩遺体をどこかに安置してから火葬場に向かうことになる。それもまた遺体ホテルの活況につながる。
火葬場が混み合う理由について、鵜飼氏が続ける。
「葬儀場での葬式を省略し、火葬場でお別れをする“直葬”の増加が影響していると見る専門家もいます。葬式をしない分、会葬者が火葬場で時間をかけてお別れする傾向が強いのです」
※週刊ポスト2017年4月21日号