「部屋の一角に、神棚なのか祭壇なのか、“儀式”をするスペースがありました。そこに巨大な大根が祀られていたので、ちょっと異様な雰囲気でしたね。社長は毎朝、その大根の前に座って大量の線香を焚いて、『南無妙法蓮華経…』と念仏を唱えていました。変わっているのは、その“儀式”のために大量のお湯を使うことです。何に使っていたのかはわかりませんが、会社中にあるポットを総動員してお湯を沸かしていました」
傾いた会社の赤字をごまかしながら、女社長が心酔していた奇妙な儀式。彼女は東京近郊に本拠地がある新興宗教の熱心な信者だったという。
「戦前から続いている教団で、やっていることは厳密な教義がある宗教というより『占い』に近い。教会にいる“先生”と呼ばれる人たちが人生相談や病気や仕事などの悩み相談に乗って、運勢を占ったり、漢方薬を出したり。本当かどうかどうか、1985年の日航機墜落事故を予言したといわれています」(元教団関係者)
※女性セブン2017年4月27日号