習氏は党大会における党組織の改正で今後2期10年間、最高指導者の座に居座ることが予想される。かつて、やはり「核心」とされた江沢民氏が71歳で3期目の総書記に就任した例があり、習氏も「核心」として、3期15年務めることは可能となる。
江氏は政権2期目の1998年に、ライバルの李鵬首相を全人代委員長に転じさせた。この先例から、李首相は秋の党大会後も党政治局常務委員の座を維持することはできるが、首相の座を明け渡して、全人代委員長という名誉職的地位に就く可能性が濃厚となる。
これについて、香港の中国問題専門の月刊誌「争鳴」は「党大会の最高指導部人事や党改革が習氏の思惑通りに行くのかどうかは、夏の避暑地、河北省北戴河での北戴河会議で、習氏の3選に難色を示す党長老らを、習氏を中心とする現役最高指導部が説得できるかどうかにかかっている」と指摘している。