阿部は秋田県立平成高を卒業後、コンビニ店員から解体業、除雪係員、飲食業や交通整理など職を転々としながら母校の相撲部でコーチを務めた経歴の持ち主。高校の後輩である時津風部屋の力斗(幕下)や将豊竜(三段目)と対戦したいので式秀部屋を選んだという。
月刊誌『相撲』4月号に掲載されている「新弟子名鑑」アンケートには「力士志望だったが、母を早く亡くし断念。制度が変わり入門」と答えている。目標は「3~4年で関取」だという。
多彩な力士たちが、相撲人気をより一層盛り上げることになるのか。600人以上いる力士の中で、協会から給料が支払われる関取はわずかに約1割。56人の新弟子の誰が狭き門を勝ち抜けるか、楽しみは尽きない。
※週刊ポスト2017年4月28日号