肉の旨みがごはんに染みるファミマの「炙り焼 肉巻おむすび」
「最近は、肉巻おむすびやばくだんおむすびなど、具だくさんのおむすびが好調です」と、ファミマの担当者が販売トレンドを教えてくれました。余談ですが、ファミマはおにぎりではなく、「おいしさを結ぶ=おむすび」と呼びます。
人気の理由は、おそらく食べ応えがあってコスパがいいからなんでしょう。新作の「炙り焼 肉巻おむすび」(230円)なんて、ジューシーな豚バラ肉で包んだおむすびをまるごと炙り焼きするという手の込みよう。これなら1個で満腹! なのですが、今の消費者はちゃんと栄養バランスに気を遣っています。ボリューミーな主食を買ったら、意識的にサイドメニューにサラダや野菜ジュースも。おにぎりが秘める「買い合わせ力」はハンパではありません。
そしてミニストップは「女性においしいといってもらいたい」と、増えてきた女性客をターゲットにした具材の味にこだわったというから、これまたトレンディです。
「流行のモチ麦入り十六穀米など、健康系雑穀を使用したおにぎりも引き続きあります。女性や健康を意識するサラリーマンの方に人気です」(ミニストップ)
注目株は、5月2日にリニューアルして発売予定の「手巻おにぎり ネギトロ」(130円)。おにぎりの具なのに「キハダ」「メバチ」と2種類のマグロをブレンドしたこだわりに驚きですが、そもそも大量調達が難しい生ものを使うおにぎりは業界では珍しい。約2200店舗という小回りの利く規模の中堅コンビニならではのアイデアです。
結論、今春の新おにぎりは4社4様──と何度も言っているのですが、いまだに「コンビニおにぎり」は、まるで商品名のようにひとくくりにされています。セブン、ファミマ、ローソン、ミニストップの海苔・ごはん・具の味は全く違うのに、なんでだろう。
「どのチェーンのおにぎりがホントにおいしいか訪ね歩く旅」、今度の休みにどうですか?
※価格はすべて税込み