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弘兼憲史氏が語る「もし島耕作が東芝の社長になったら…」

「もし島耕作が東芝の社長になったら…」(弘兼憲史氏)

 東芝が経営危機に陥っている。決算発表を二度にわたって延期した末に、監査法人のお墨付きを得ないまま、2016年(4~12月期)決算を発表せざるを得なくなるという異常事態を迎えている。

 カネもない、事業もない、責任を取る人間もいない……市場関係者の多くが「もはや万事休す」と見放すなか、東芝という会社に残ってほしいという気持ちは、かつての東芝の栄光の時代を知る者ほど強い。

『島耕作』シリーズなどで知られる漫画家の弘兼憲史氏は、かつて松下電器(現パナソニック)に勤務していた時代に、「泥臭い関西の松下に対して、東京のハイカラなイメージの東芝に憧れを抱いていた」と明かす。

「もし島耕作が、東芝の社長になったら」として弘兼氏はこう話す。

「漫画だったら、島耕作が自ら上場廃止を宣言して、株主には『多大なご迷惑をおかけするが、必ず立て直す』と訴える。それでまた再上場を狙って頑張る──という物語にはなるでしょうね。

 島耕作シリーズの『社長』時代に考えていたのは、韓国の電機メーカー“ソムサン”に対抗するために、“ソラー”と“(島耕作の)初芝電産”を中心に日本の業界を再編して2社か3社にする構想です。

 東芝も他の会社と合併するという手があるかもしれません。そうなると、大量リストラはやらざるを得ないでしょうが、誰かが悪者になって『将来のために、痛みは自ら背負っていく』という決断も、物語の中でならできるのです」

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