ライフ
2017.05.15 16:00 SAPIO
【書評】JR東海名誉会長が明かす「改革三人組」の訣別
【書評】 『飛躍への挑戦 東海道新幹線から超電導リニアへ』/葛西敬之・著/ワック/本体1800円+税
【著者プロフィール】葛西敬之(かさい・よしゆき):1940年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒後、国鉄入社。JR東海代表取締役社長、会長を経て代表取締役名誉会長。著書に『未完の「国鉄改革」』(東洋経済新報社)、『国鉄改革の真実 「宮廷革命」と「啓蒙運動」』(中央公論新社)など。
【評者】鈴木洋史(ノンフィクションライター)
著者は分割民営化に尽力した国鉄内改革派の中心人物の一人で、いまなお代表権を持つ名誉会長という異例の立場にあるJR東海の実力者。本書は分割民営化の経緯に始まり、民営化後のJR東海の歩みを振り返った回顧録だが、書名から想像しがちな、綺麗事や建前ばかりの回顧録とは大いに異なり、内幕を生々しく描き、随所で歯に衣着せぬ意見を表明する。
なかでも興味深いのは、著者とともに国鉄内「改革三人組」と括られた他の二人井手正敬氏(JR西日本の社長、会長を歴任)、松田昌士氏(JR東日本の社長、会長を歴任)との対立に言及し、二人を批判した箇所だ。
関連記事
トピックス

五輪組織委会長就任の橋本聖子氏 後ろ向きから一転、引き受けた理由
女性セブン

2022年前期朝ドラ、ヒロインは黒島結菜が有力視 NHKに貢献
NEWSポストセブン

西田敏行、ドラマの車椅子姿はリアル? 満身創痍で現場に臨む俳優魂
女性セブン

新型コロナワクチン 効果、作用、副反応…どのメーカーを打つべきか
女性セブン

天皇陛下が眞子さま結婚問題に言及 「裁可」を覆すに等しい内容か
女性セブン

渡部建、豊洲市場で再出発 ウニを並べる姿も「サマになってた」
女性セブン

GACKT、「分かってねえ!」と激怒し出国 愛犬譲渡炎上のその後
NEWSポストセブン

青汁王子、10代で1億円稼ぐも投資失敗で無一文になった過去
NEWSポストセブン